京都市脱炭素先行地域で目指すもの
～脱炭素先行地域とは～
京都市は、2022年（令和４年）11月に国が進める「脱炭素先行地域」に選定されました。
脱炭素先行地域とは、2030年度までに民生部門（家庭部門及び業務その他部門）の電力消費に伴うCO2排出実質ゼロを実現するとともに、運輸部門や熱利用等も含めてそのほかの温室効果ガス排出削減についても、わが国全体の2030年度目標と整合する削減を地域特性に応じて実現する地域です。
この取組を通じて、地域課題を同時解決し、住民の暮らしの質の向上を実現しながら脱炭素に向かう取組の方向性を示すこととされています。
～脱炭素につながる豊かな暮らしの実践～
京都市では、あらゆる主体が自分ごととして、脱炭素につながる豊かな暮らし等を実践することで、脱炭素先行地域の取組を着実に進め、市内外へ波及するよう取り組みます。
これらの取組を通じて、2050年CO2排出量正味ゼロの達成と、自然との共生の中で育んできた生活文化や知恵、新たな技術が融合し、脱炭素が生活の質の向上、持続可能な経済発展と共に実現されている「将来の世代が夢を描ける豊かな京都」の実現を目指します。
京都市脱炭素先行地域において取り組む地域課題
1
地域コミュニティの活性化
商店街や寺社といった地域コミュニティ拠点を脱炭素転換するために供給する再エネ電力について、電力量料金の一部を同拠点で人々のつながりを生む活動費として寄付することで、再エネ利活用と地域経済循環・地域活性化の同時実現を目指します。
2
地域防災対応力の向上
寺社や商店街といった地域コミュニティの拠点が、太陽光発電設備や蓄電池を備えることで、地域における災害時の防災対応力の向上を目指します。
3
環境先進エリアとしての
魅力の創出
高断熱で健康にやさしく快適に暮らせるエネルギー自立型の住まいや、再エネ 100%転換を実現する主体を創出していくことによる環境先進エリアとしての魅力創出と、脱炭素修学旅行の企画・実現での環境学習コンテンツの拡充によって、観光都市としての新たな魅力の創出を目指します。
